グ〜ンと近くなった東京
長いよ
おじさんからいいものをもらった
昭和56年10月1日と昭和58年7月5日改正の時刻表
どちらも長野管内を中心としたいわゆるポケット時刻表だ
結構汚れてるけどね
ざっと40年くらい前
当前だが私は生まれていない
ちなみにいきなり登場した私のおじさんは鉄
分類的には模型鉄になるのだろうかHOゲージめっちゃ持ってる
そして昔の時刻表も集めてた(というか毎月買ってたらしい)
昔の時刻表見てワクワクするのはオタクの性
まずは昭和56年(西暦1981年)
この年何があったか調べたらレーガン大統領が射殺された年らしい
まあ表紙を見てわかるが湘南色115系が新型として3+3で走ってる時点で私の知ってる大糸線では無い
大糸線といえば水色でボロボロの電車が走っていたとばあちゃんが言っていた
こちらは昭和58年改正版
表紙を見ればわかるが岡谷塩尻間をトンネルでぶち抜く塩嶺ルートが開通したことによる改正
表紙はどのようにして撮影したのか不明だが現代なら一発刑務所行きレベルだろう
冒頭で書いたように長野管内を中心とした時刻表
ちなみに掲載路線は
新幹線(東海道山陽:のぞみがない時代 58年は上越と東北が追加:大宮始発盛岡止)
東海道線(名古屋を通る特急急行のみ記載)
国鉄バス
千曲自動車
いつものことながら中央線とそこに関連する路線についてざっと見ていきたい
というか他の路線はよく知らないだけ
というわけで早速見ていきたいがページを進めると上り列車が先に載っていることに気づいた
最近の時刻表は下りのあとに上りの時刻表が来るのだがいつから入れ替わったのか
まあどっちが先でもいいんだけど
とりあえず中央線と篠ノ井線を一緒に見ていきたい
とりあえず1番の特徴としては辰野経由の通称大八廻りと塩嶺ルートの差である
大八廻りの時代は辰野はかなり栄えていたらしい(知らんけど)
現在の時刻表にはあるがこの時刻表で記載されていない駅は
三鷹 日野 豊田 西八王子 藤野 上野原 梁川 鳥沢 猿橋 初狩 笹子 東山梨市 春日井町 すずらんの里 平田
である
そして駅名が今と違う駅は
初鹿野 勝沼 石和 境(1993年平成5年にそれぞれ甲斐大和 勝沼ぶどう郷 石和温泉に改名)境は信濃境だろうが改名されたことはないので省略されただけ
昭和58年版には新駅みどり湖が追加されている
当時は新宿まで乗り入れる普通列車が多数あったが快速線内は高尾 八王子 立川 新宿しか止まらないという中央線特別快速もびっくりのぶっ飛ばし運転をしていた(速かったのかは知らんけど)
普通列車が通過する駅に急行特急が止まるわけもなく
まあつまり止まる列車がなかったから三鷹 日野 豊田 西八王子は載っていないだけだろう
少し飛ばして東山梨市と春日井町について
この両駅は現在も無人駅であり(手抜き工事みたいな)簡易ホームである
この駅には塩山韮崎間のピストン列車しか止まらなかったようだ
普通列車でも長距離列車は通過したらしい
というか昔の時刻表で両駅が載ってる物を見たことがない
この時代は記載されないことが普通なのかもしれない
そしてすずらんの里と平田は前者が昭和60年、後者は平成19年開業でありこの当時は開業していない
残りの駅についてだが記載されていない詳細は分からない
おそらく長野県から見ると普通列車しか止まらないし特に用がない駅なんだろう
ようわからんな
篠ノ井線の駅は西線の方に載っているので省略された模様
昭和56年版
最速達列車は
上りがあずさ4号で3時間30分
停車駅は松本 塩尻 岡谷 上諏訪 茅野 甲府 大月 八王子 新宿
下りが11号で3時間38分
ちなみに両方とも停車駅が1番少ない列車ではない
停車駅が1番少ないパターンは新宿 八王子 甲府 茅野 上諏訪 松本である
なぜ塩尻 岡谷 大月に止まる列車が最速達なのかよくわからない
そしてこの年はまだアルプスとあずさの本数が拮抗している
続いて昭和58年
最速達列車は
上りがあずさ10号で3時間3分
めっちゃ速くなったと言いたいところだが
なんとこの列車
季 節 列 車
列番も6080M
季節列車が最速達列車を名乗っていいのか…
しかも運転日は駅員に聞けと書いてある
なんとも不親切な時刻表である
定期列車で最速は24号で3時間7分
下りは7号で3時間13分
新線開通により特急はすべて新線経由に変更され20分以上短縮されている
通過駅増やして数分短縮するだけのどこかのJR束曰木とは大違いである
特急が来なくなった辰野市民がどう思ったかは不明だが20分の短縮は大きいのでは
特急あずさ運行当初の1966年は新宿松本間3時間59分だったらしいので約1時間早くなったことになる
そしてこの年にはアルプスよりあずさの本数が多くなる
最大11往復を誇った中央本線のエース列車は夜行中心となり衰退していく
さてあずさについてはこれくらいにして他の列車も見ていきたい
まずは急行アルプス10号+急行みのぶ
下りもある
季節列車ではあるが岡谷発着のアルプスと中央線から身延線への直通急行が甲府で一緒になるなんとも臨時らしい運転方法である
続いて中央本線夜行列車を語る上で絶対に外せない列車441M長野行
新宿を23:55に発車するこの列車は信州方面へ登山客を運ぶ山男列車として客車時代から電車運転に変わっても時刻が変わらずに運転された
ちなみにこの列車は大月までの終電、小海線1番列車への接続電かつ諏訪地方からは通勤電車とかなりの多くの役割を担っていたようだ
終点長野は10:03着
運転停車があるが10時間超えの長距離列車である
私のじいちゃんは客レ時代に山男列車に乗ったらしいが座席はもちろんのことボックスの床、網棚、通路全てで人が寝てる状態だったらしい
網棚で寝てなぜ壊れないのか不思議だ
とりあえず乗車率は半端無かったらしい
とまあ昔の時刻表をざっと見てきた
高速バスが走るどころか高速道路が日本各地に伸びる前であり飛行機も手軽に乗れる前(LCCとか論外)は電車に何時間も揺られて目的地まで行ってたんだろう
今では考えられない長距離列車と所要時間
いまは高速バス飛行機に押されて衰退気味の鉄道はどこまで残るのか不安だよ
速達化と価格はこの先ずっとバッティングし続けるのか
会社が違うのでないとは思うけど
次はヨンサントオあたりを見てみたい